Meri Nakajima
Biographic Data
| ID | 9504569 |
|---|---|
| NAME | Meri Nakajima |
| GIVEN NAMES | Meri |
| FAMILY NAME | Nakajima |
| SIGNATURE | NAKAJIMA M |
| AFFILIATIONS | Kobe University |
| VERIFIED | No |
| TOTAL WORKS | 2 |
| TOTAL CITATIONS | 0 |
| WORKS AS AUTHOR | 2 |
| WORKS AS EDITOR | 0 |
| FIRST PUBLICATION YEAR | 2022 |
| LATEST PUBLICATION YEAR | 2026 |
| H-INDEX | 0 |
Reweaving the Fabric of “Therapeutic Places”
本稿はフェミニスト地理学の視点から,アルコール依存症を生きる8名の女性のライフヒストリーを分析し,「癒しの場所」の変容過程を明らかにする。従来の「癒しの景観」概念を批判的に継承し,場所を関係性の中で生成される動的なプロセスとして捉える。身体化された時間的・情動的経験を記述するためにリズム分析を導入し,ホームを中心に,親密な関係や再生産労働に根ざす制度的リズムに焦点を当てる。本稿では,制度的リズムと身体的リズムの齟齬や過剰な同期において生じる身体的応答を「ズレ」と呼ぶ。女性たちは資本主義的家父長制のもとで,親密な関係において過度なリズムの同期を強いられ,そのズレは閉塞感や疲労として身体に表れていた。飲酒は,その痛みを一時的に緩和し,「癒しの場所」を生み出すズレの実践として機能した。しかし飲酒のリズムの加速に伴い,身体を損耗し,やがて場所としての意味を失っていった。一方,依存症者の集まりである自助グループでは,男性中心的なリズムが支配的であった。それでも女性たちは,連帯の中でズレを言語化し,…
The “Therapeutic Landscapes” of Alcoholism in Japan
本稿では1960~70年代の大阪府の釜ヶ崎を事例として,東京都の山谷の事例も交えながら,アルコール依存症の様々な回復システムが生産される過程を「癒しの景観」という概念を用いて明らかにする。日本では近代以降,男性中心の飲酒慣行が形成されてきた。そのため,アルコール依存症も男性特有の疾病とみなされてきた。医療機関と日本の家父長制的な飲酒慣行に即して発足した自助グループである断酒会によって,まず治療の対象とされたのは,家族のある依存症者であった。単身アルコール依存症者は,既存のシステムに包摂されることによって,かえって排除の対象となった。それは,単身男性労働者に特化した地域として構築された寄せ場において,「問題」として前景化した。山谷では,断酒会や医療機関の無力が新たな主体を生じさせ,AA(Alcoholics Anonymous)という組織が展開した。釜ヶ崎では医師が軸となって断酒会や行政,民間福祉団体に対して働きかけが行われ,単身アルコール依存症者の回復が目指された。これにより,断酒会の方…
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The “Therapeutic Landscapes” of Alcoholism in Japan
本稿では1960~70年代の大阪府の釜ヶ崎を事例として,東京都の山谷の事例も交えながら,アルコール依存症の様々な回復システムが生産される過程を「癒しの景観」という概念を用いて明らかにする。日本では近代以降,男性中心の飲酒慣行が形成されてきた。そのため,アルコール依存症も男性特有の疾病とみなされてきた。医療機関と日本の家父長制的な飲酒慣行に即して発足した自助グループである断酒会によって,まず治療の対象とされたのは,家族のある依存症者であった。単身アルコール依存症者は,既存のシステムに包摂されることによって,かえって排除の対象となった。それは,単身男性労働者に特化した地域として構築された寄せ場において,「問題」として前景化した。山谷では,断酒会や医療機関の無力が新たな主体を生じさせ,AA(Alcoholics Anonymous)という組織が展開した。釜ヶ崎では医師が軸となって断酒会や行政,民間福祉団体に対して働きかけが行われ,単身アルコール依存症者の回復が目指された。これにより,断酒会の方…
Reweaving the Fabric of “Therapeutic Places”
本稿はフェミニスト地理学の視点から,アルコール依存症を生きる8名の女性のライフヒストリーを分析し,「癒しの場所」の変容過程を明らかにする。従来の「癒しの景観」概念を批判的に継承し,場所を関係性の中で生成される動的なプロセスとして捉える。身体化された時間的・情動的経験を記述するためにリズム分析を導入し,ホームを中心に,親密な関係や再生産労働に根ざす制度的リズムに焦点を当てる。本稿では,制度的リズムと身体的リズムの齟齬や過剰な同期において生じる身体的応答を「ズレ」と呼ぶ。女性たちは資本主義的家父長制のもとで,親密な関係において過度なリズムの同期を強いられ,そのズレは閉塞感や疲労として身体に表れていた。飲酒は,その痛みを一時的に緩和し,「癒しの場所」を生み出すズレの実践として機能した。しかし飲酒のリズムの加速に伴い,身体を損耗し,やがて場所としての意味を失っていった。一方,依存症者の集まりである自助グループでは,男性中心的なリズムが支配的であった。それでも女性たちは,連帯の中でズレを言語化し,…
Alcohol (1 work) · Alcohol consumption (1 work) · Alcohol dependence (1 work) · Business (1 work) · Counseling, Therapy, and Family Dynamics (1 work) · Diversity and Impact of Dance (1 work) · Finance (1 work) · Finance (1 work) · French Urban and Social Studies (1 work) · Geography (1 work)